2008年07月02日

全国初の「熱中症情報発信」

 昨夏、40・9度と国内最高気温を74年ぶりに更新した埼玉県熊谷市で1日、熱中症の危険度を携帯メールやホームページ(HP)で知らせる全国初の「熱中症情報発信システム」が始まった。

 システムは市の依頼で日本気象協会が開発。市内30の全小学校に置いた「電子百葉箱」で集めた気温や湿度と熱中症指標計のデータを基に、熱中症の危険度を知らせる。

 危険度は、外出を避ける「危険」、炎天下を避ける「厳重警戒」から「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階。HPでは、30校区ごとに「危険」の赤から「ほぼ安全」の水色まで色分けして示す。事前登録すると、携帯メールで“熱中症予報”を受け取ることができる。

 国内最高気温を記録した昨年8月16日と翌17日、熊谷市では熱中症で14人が病院に運ばれ、2人が死亡した。市は昨年まで暑さを市の売り物の一つに掲げていたが、暑さを和らげる方針に転換。JR熊谷駅に霧を噴き出して周囲の温度を下げる装置を取り付けるなどの取り組みもしている。富岡清市長は「全国に広がれば」と期待する。

 一方、市内にあるデパート八木橋百貨店入り口には50度まで目盛りのある「屋外大型温度計」が登場した。昨年、猛暑のシンボルとなった温度計だが、目盛りが40度までしかなかったため、日本新記録を表示できなかった。

(2008年7月1日23時57分 読売新聞)
  


Posted by マシンガン02  at 15:40美容・健康