2008年06月19日

城ヶ島

  白秋碑前でバスを降りる。白秋詩碑は富士山の方を向いているそうだ。ツクツクボウシが夏の終わりを惜しむように鳴く。


  バス通りの先に交番があった。屋根が灯台の形をしている。


  城ケ島灯台への上り坂が島の繁華街だ。狭い道の両側に土産物店、食堂、海産物などを商う店が並ぶ。階段を上がると真っ白な灯台があった。広々とした海原がどこまでも広がる。伊豆大島も見えるはずだが、青空と水平線が交わる辺りはきらきらと輝いてなにも見えない。


  灯台の近くで赤くつややかな花が咲いていた。後ろから来た年配のグループの一人が「これはデイゴだよ。そら『島唄』にあるじゃないか。少し季節はずれだけど」といった。デイゴは乱れ咲くというより、ひっそりと咲いていた。

2003年09月11日asahi.com

  


Posted by マシンガン02  at 15:32地理・歴史